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平田恵子の  ABC南風Vol. 25 Yang mana? (ヤン マナ＝どっち？) |
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バリ滞在での私のお気に入りは、
●道端や玄関先でチャナン見物をする、
●村の犬にちょっかいを出す、
●気分まかせにココナッツ菓子を買い食いする、
●プールでバタフライを披露して、子供を驚かせるなどがあるが、
●美術館やギャラリー巡りもまた大きな楽しみである。
バリの絵画様式は、５種類。
●Kamasan Style：古代エジプトの壁画を想像させる伝統絵画で、人も神も動物もワンパターンの作風。
●Batuan Style：神や悪魔やお化けや動物がひしめき、おどろおどろしくて緻密な作風。
●Ubud Style：バリに住み着いた西洋人の描写テクニックで、バリの風物が自在に描かれたもの。
●Pengosekan Style：熱帯の花鳥風月画。
●Young Artists Style：原色のバリ風景の中に小さい人間がいっぱい、まるで子どもが描いたような明るく笑える作風。オランダのアリー・スミットが作り出したスタイル。
“Yang mana Anda lebih suka?（どれが好き？）”かというと、私は、文句なく楽しいYoung Artists Styleだ。
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あるとき、ウブド郊外で気もちのよいギャラリーを見つけて、足繁く通った。そこは10人くらいの若い絵描きを抱えていて、彼らが絵を描くのを眺めたり話をするのがおもしろかったこともある。しかし、いつ行っても半分くらいの人は、足の親指にお札をはさみ、賭けトランプに興じていたり、カミソリの刃だけをもって、すね毛を剃ったり足の角質を削いだり、尽きることなくおしゃべりしていたり…。勤務時間というかペインティングタイムってのが、決まっているのではないのだろうか？ そのうち、大きな描きかけの絵の前には座っているのだが、１度も筆をもった姿を見たことのない兄ちゃんに尋ねてみた。“Kapan Anda melukis, ya?（いつ、絵を描くの？）” “Tentu saja, waktu inspirasinya muncul. Kalau tidak, saya tidak bisa melukis yang bagus-bagus.（もちろん、インスピレーションがわいときだよ。ひらめかない時に描いたって、いいものはできっこないからね）” |
ここのボスはそんな状態を許しているのだ。アーティストとしては、それが自明の理なのかな？“Namanya juga Bali. Tempat kerja yang bagus, ya!（さすが、バリ。いい職場だね〜）”と半ば感心。日本では、朝から夜中までせわしなく働き続けていた私には、冷水を浴びたように清冽な返事だった。“Yang mana Anda lebih suka, kebiasaan Jepang atau Bali?（あなたは日本とバリ、どっちの習慣が好みだろうか？）”
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■平田恵子さんの絵本が出版されました。
キレイになるバリ絵本 SEXY BALI 入門 彩流社 １９００円
長年のバリ通いから確信に至った、女性がキレイになるポイントをあれこれ。構成は、島の女のキレイの基本、リゾート女のセクシーの秘密、バリ名所で感動力アップ他。バリらしい絵と体験エピゾードでまとめています。
書店にない場合は、http://www.sairyusha.com/ネットからご注文いだだけます。送料無料です。
平田恵子さんの詳しいプロフィールについてはこちら♪
>>>http://www9.ocn.ne.jp/~sexybali/index.html
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