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平田恵子の  ABC南風Vol. 22 Vila (フィラ＝別荘風ホテル） ＊オランダ語からの外来語。Vの音はインドネシア語にはないためｆで発音。 |
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昼寝から覚めて、シャワーを浴びた。ルームサービスのコーヒーを頼んでテラスへ。陽射しが弱まるまでの暇つぶしにとマニュキアを塗っていたら、白いドレスの女性が中庭の向こうからやって来た。えっ、日焼けしたシャロンストーン？ 遠めにも、どぎまぎするような美人。庭掃除をしていたホテル従業員も、プールサイドのお客も監視係もマッサージおばちゃんも彼女の姿を追っており、こちらに全員が頭を向けている。
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さすがにバリは最後の楽園と呼ばれるだけあって、ときどきリゾートの達人めいた不思議な魅力を放つ女に会うことがある。彼女たちお気に入りは、客室数の多い箱形大型ホテルというより、自然との一体感が感じられる戸建て風のbungalo[ブンガロー]「バンガロー」やvila[フィラ]「ヴィラ」のようだ。 Vilaとは、オランダからの外来語で別荘のこと。フランス語でも同じ。離れ形式なので、隣部屋や廊下の雑音に煩わされず、静かにプライベートな時間を楽しむことができる。 |
白いロングスカートが風をはらんで、ふくれたりしぼんだりしている。近づいてきた彼女をちらり見ると、年齢はどうなのか４０歳位なのか。それにしても、 雰囲気がある。と、彼女は、背が高くて引き締まった体をしたインドネシア青年を伴っていた。浅黒い額にかかる髪は肩まで長く、黒くて大きな瞳がちょっと野生ぽくもあり、うつむき加減な雰囲気はシャイで従順な感じ。いかにもインドネシアン・セクシーで白人好みというか…。
"Si cewek bule berani banget, ya." (白人女性は、大胆ね）というところだ。
彼らはそのまま無言で、私の前を通って、奥のVilaの方へ消えていった。これから夕暮れにかけて、めくるめく何かが始まるのだろうか？ あらぬ妄想 を掻き立ててしまうような、国際カップルではある。なんとなくぼんやりしていると、ボーイがコーヒーを運んで来て、向こうに目をやり、私に小さくウィン クした。は〜ん。
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■平田恵子さんの絵本が出版されました。
キレイになるバリ絵本 SEXY BALI 入門 彩流社 １９００円
長年のバリ通いから確信に至った、女性がキレイになるポイントをあれこれ。構成は、島の女のキレイの基本、リゾート女のセクシーの秘密、バリ名所で感動力アップ他。バリらしい絵と体験エピゾードでまとめています。
書店にない場合は、http://www.sairyusha.com/ネットからご注文いだだけます。送料無料です。
平田恵子さんの詳しいプロフィールについてはこちら♪
>>>http://www9.ocn.ne.jp/~sexybali/index.html
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