平田恵子の ABC南風
    
Vol. 19 Sate.(サテ=串焼)
バタオネ先生のインドネシア語の部屋CHIKOの写真deインドネシア    CHIKOのちょばちょばクイズ
KEIKOのとにかくインドネシア      
平田恵子のSEXY BALI ABC南風ちょばちょばインドネシア語・マレー語
インドネシア語講座バリガムラン講座バリ舞踊講座書籍通信販売コラム舞踊家・演奏家派遣
レンタル衣装通訳・翻訳旅行武道インドネシア語検定


“Hari ini acaranya ke warunet dulu, lalu ke pasar dll.(今日の予定は、インターネットカフェでメールチェック、市場をまわって、あとは成り行きにしよう)”と部屋を出た。玄関はこの宿が経営している洋品店の脇にあり、店先にご主人が座り込んで何やらに精を出している。


“Pagi! Lagi ngapin, Pak?(おはよう!何してるの?)” と声をかければ、「ガルンガン(先祖迎えの祭礼)だから、sate lilit(サテ・リリット)を作るんだよ。あなたの好きなペペスもラワールも作るよ。明日、ごちそうするからね」と言う。おじさんが手にしているのは、太い青竹と、鈍重な鉈。横には、20センチくらいの長さに切り揃えられた竹筒がごろごろ。「えっ」と喉が詰まりそうに。なんとおじさんは、串焼き用の竹串を作るところから、料理作業を始めているのだった(バリでは儀式の料理は男性が作るのが基本)。
sate(サテ)は、鶏・羊・牛などの細切れ肉の串焼きのこと。甘辛いピーナッツダレや甘口しょうゆダレなどを絡めて食べる。sate lilit (サテ・リリット)は、主に豚のミンチ肉に唐辛子やにんにく、塩・胡椒とヤシ砂糖などをよく混ぜ込み、竹の平串にすりつけて焼いたもので、これにはタレはつかない。一般のバリ家庭では、卵でさえぜいたく品で、鶏が通常のごちそうであり、豚は特別な日のものなのだ。

翌日の昼。およばれしたテーブルには、おじさんが腕によりをかけた祭り用の正当派料理が並んでいた。「サテ、何から食べよう?」と手を伸ばしたのは、sate babi(サテ・バビ=豚のつくね焼き)。串の背は、まだまだ青々として勢いがあり、鼻先を笹の葉でさわさわとくすぐられているよう。口にすれば、スパイシーなピリ辛風味と豚の脂が舌に広がり、感激ひとしお。手作りの味が胸にもじんわりとしみた。

  ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

   平田恵子さんの詳しいプロフィールについてはこちら♪
   >>>http://www9.ocn.ne.jp/~sexybali/index.html

平田恵子さんのコラムは毎月数回発行のINJメールマガジン(INJメルマガ)にてご購読いただけます。購読ご希望の方は、住所、氏名(フリガナ)、電話番号、メールアドレスをinfo@injcc.comまでご連絡ください。登録完了後に発行されたINJメルマガからご購読いただけます。


>>THIS PAGE TOP   >>SEXY BALI ABC TOP