●Vol. 2 出題
@ A:メチャむかつく。
A B:怒らないでよ。
B A:もうがまんできない。
C B:落ち着いて。
D A:うるさいなあ。
●ヒント
短いフレーズなのでヒントはありません。がんばって考えてみてくださいね。
●模範解答と解説
@ A:メチャむかつく。
A : Kesal banget.
Sebal banget.
Benar-benar kesal.
Benar-benar sebal.
「メチャ」は口語になるので、やはり「〜bangat」でしょう。「〜sekali(とても〜)」だとていねい過ぎますね。 bangetの代わ りにamatでも意味はほぼ同じです。benarは「本当に」という意味ですが、benar-benarになると、bangetと同様に使われます。
A B:怒らないでよ。
B : Jangan marah, dong.
「〜しないでください」は、禁止の決まり文句、Jangan 〜. を使って、そのまま訳せばよいでしょう。最後の「〜よ」の部分に多少工夫が必要ですね。dongはジャカルタ弁ですが、ジャカルタ以外の都市でも日常的に使用されている感嘆詞です。
B A:もうがまんできない。
A : Saya enggak tahan lagi.
否定にtidakを使うのは、インドネシア語を習う際には必ず出てきますが、Saya
tidak tahan lagi.だと、「私はもう我慢できません」と、いわゆる「ですます調」になってしまいます。ここは、やはり普通の会話に出てくるenggak
に。単語1つの違いで「ですます調」でなくなり、自然な日常会話の響きになり
ます。別の言い方にSaya enggak kuat lagi.がありますが、これは、少し遠まわしの「我慢できない」です。
C B:落ち着いて。
B : Tenanglah.
語尾に付く-lahに関しては、命令形以外にも「多少微妙な意味合い」で使用する ことがあります。命令形というより、相手に何かを促す時に使う場合がそれです。Ayoh, makan dech.「さあ、食べてよ」とMakanlah.「食べてよ」は同じ意味で、促している程度で命令系のニュアンスはありません。もっとも、発音の仕方にもよるんですが。 Udahlah!は「やめなさい!」ではなく「もういいじゃない!」というニュアン スにも。
DA:うるさいなあ。
A : Berisik banget.
Berisik amat.
@ですでに出てきたbangetやamatを使うといいですね。私個人的には、ガヤガヤうるさい時にはberisik、口喧嘩をしている人に対してはributを好んで使ってますが…好みの問題でしょう。Ribut
aja!でもいいのでしょうが、これは意外と使い方が難しいです。この場合のajaは発音によって意味が変わってくるので。
「騒ぎなさい」にも「騒いでばっかりいて、まったく」にもなる微妙な言葉です。
やたらめったら口うるさい人(小言を言い続ける人やアレしろコレしろとうるさい人など)に対しての「うるさいなあ」はRewel
banget.やRewel amat.など、これまた別です(bawelやcerewetも使いますが、みんな微妙にニュアンスが違うので)。一口にうるさいな〜と言っても微妙にニュアンスが違うので、意外に難しいですね。長く勉強している人でも、理解しきれていない言い回しのひとつかもしれません。
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