KEIKOのとにかくインドネシア!
Pokoknya Indonesia!

Vol.20 インドネシアで日本語?がんばってますっの巻★空港編






みなさまこんにちは。INJ インドネシア語講師KEIKOです(^―^)ノ“。今年の冬は東京にも何度かまとまった雪がふりましたね。KEIKOは猫(=・ェ・=)なので「コタツで丸くなる」派ですが、空から舞い落ちる雪を見ていると何だか優しい気持ちになるから不思議なものです。
さてさて。前回のとにかくインドネシアではインドネシアで「図柄」として楽しまれている「日本語」についてご紹介しましたが、今回はインドネシアで目にする「言語」としての「日本語」についてご紹介します。

世界各国で愛されている日本のアニメや漫画。インドネシアも例外ではなく、以前ご紹介しましたとおり多くのアニメや漫画がインドネシア語に翻訳され愛されています。(とにかくインドネシアVol.3、Vol.4ご参照(^。-)-☆)「日本語学科」や第二外国語として「日本語」を用意している大学も少なくなく、インドネシア内には「言語」としての正しい日本語があふれています。日本人としてとてもうれしいことです(*^o^*) しかぁぁぁし!!今回の旅でおかしな日本語見つけちゃいました。しかもジャカルタのスカルノハッタ空港でw(☆o◎)w。Aduh!なんてこったい(≧ε≦)。

トイレ・エレベーター・税関・手荷物受取所などなど、空港内には様々な案内板があります。2007年の年末にインドネシアへ里帰りした際、2006年の年末に訪れた時はインドネシア語と英語のみの表記だったそれらの看板に日本語が追加されていました。「おぉ〜。すごーい!〜(^∇^〜)(〜^∇^)〜」インドネシアの人々に日本が愛されているような気がしてとてもうれしかったKEIKOは、文字を覚えたての子供のように案内板を読んでまわっていると、中にはちょっと意味不明な日本語が・・・・。


証拠写真その1。
インドネシア語の「Lift penyandang cacat」が「身体障害者用リスト」。 リフトがリストになっちゃった(笑)。そうそう。カタカナのフ・ス・ヌって間違えやすいんですよね。っていうか、そもそも日本ではエレベーターを「リフト」とは言わないからちょっと苦しいかも(笑)
まず最初に目についたのが「身体障害者用リスト」 ん?何コレ?(・.・;) リストって名簿のリスト、はたまた手首のリスト?どっちにしたって何でこんなところに?インドネシア語を見てみると「Lift penyandang cacat」 つまり、身体障害者用エレベーターです。それがなぜ「身体障害者用リスト」??あ〜なるほど(o ̄∀ ̄)ノ。名探偵KEIKOの推理によると・・・
1.エレベーターのことをインドネシア語で「lift(リフト)」というので、liftをそのまま「リフト」と訳してしまった。
2.「リフト」とカタカナで書くつもりが、「フ」と「ス」を間違えて「リスト」になってしまった。
3.結果、「身体障害者用リスト」の出来上がり。
ん〜。なるほど。おしいって感じでしょうか(笑)。でも肝心の日本人はこれじゃわからないよ〜 ・゚・(ノД`)・゚・

お次は「タクシーとバスの乗客所」。ん〜これはわからないでもない。名探偵KEIKOが登場するまでもないですね(笑)。念の為インドネシア語を確認すると「Penumpang dengan taksi / bis」 おぉ、確かに直訳してアレンジするとそうなるか。でも乗客所って言葉は日本人には馴染みがないですねぇ。日本語風に言うと、タクシー・バス乗り場が妥当でしょうか


そのトナリにあったのが「乗客自動車乗り場」。う〜ん、コレも微妙。インドネシア語は「Penumpang mobil pribadi」自家用車の乗り降りはこちらで、ってことね。「乗客自動車乗り場」・・・。わかるっちゃーわかるけど・・・。でもKEIKOがインドネシア語の構成を知ってるからわかるのであって、何も知らない観光客がこの日本語だけを見たらわからないかも?しかし、なぜこっちは「乗り場」としてるのに、先ほどの「タクシーとバス」は乗客所なんだろう・・・。違う方が訳しているのかな。


証拠写真その2。
インドネシア語の「Penumpang dengan taksi / bis」
が「タクシーとバスの乗客所」。これは日本人
が見ればなんとなくわかるけど・・・。
おしいなぁ。ホントにおしい。

証拠写真その3。
インドネシア語の「Penumpang mobil pribadi」
が「乗客自動車乗り場」。ん〜。
わかるようなわからないような・・・。
「乗客」をのぞいちゃえばすっきりしますね。

そしてラストを飾るのはコレ。KEIKO的にはコレってどうよとつっこまずにはいられない、ある意味傑作です。その名も「品物損害クラーム」!!これってなんじゃらほい?インドネシア語では「Pengambilan bagasi」 はいはい。手荷物受取、いわゆるバゲージクレーム(baggage claim)ですね。それがなんで「品物損害クラーム」??



証拠写真その4。インドネシア語の「Pengambilan bagasi」が「品物損害クラーム」。
これは突っ込みどころ満載ですψ(`∇´)ψ。
これは名探偵KEIKOの推理が必要だ。ん〜。○o。.(-。-)y-~~あ〜なるほど(o ̄∀ ̄)ノ。KEIKOの推理によると・・・
1.英語の「baggage claim」を日本語に訳そうとした。
2.baggage「手荷物」がなぜか「品物」へ。
3.claimをいわゆる「クレーム」(損害賠償要求などのクレーム)の方の意味で認識。且つ、インドネシア語風にローマ字読みしたために「クレーム」が「クラーム」となり「損害クラーム」
4.baggageが「品物」 claimが「損害クラーム」で「品物損害クラーム」の出来上がり。

インドネシア語のPengambilan bagasiをそのまま訳せばよかったのにぃ。残念〜(≧ε≦)。もしかしてKEIKOが知らないだけで、「品物(手荷物とも言う(笑))が壊れてたんですぅ。」とか「なくなっちゃったんですぅ。」という苦情処理のための窓口のこと???でもインドネシア語がpengambilan bagasiだからなぁ(笑)。あ、そうそう。ついでに言うと、英語の記載も「bagage claim」となっており、つづりが間違ってましたヽ(゜ロ゜;)ノ(笑)。がんばれ愛するスカルノハッタ空港よ(⌒・⌒)ゞ 。
インドネシアで頑張っている健気な日本語達。ジャカルタの玄関口である空港でちょっと恥ずかしい姿をお披露目しているこの日本語達が一日も早く美しい姿に生まれ変わることを祈りつつ(笑)、次号に続きます。さて、次号は何をご紹介しようかな〜o(^o^o)(o^o^)o

>>THIS PAGE TOP    >>POKOKNYA INDONESIA