KEIKOのとにかくインドネシア!
         Pokoknya Indonesia!

       Vol. 10 インドネシアへ里帰りするの巻
            ★ジャカルタ インドネシア大学 学生編





 みなさまこんにちは。INJ インドネシア語講師KEIKOです。ジョグジャカルタでの地震に大変心を痛めています。このコーナーでも「ジョグジャカルタ編」をお贈りしましたとおり、この年末年始に訪れたばかりの地。彼らの笑顔が悲しみにくれていると思うとせつなくてなりません。亡くなられた方のご冥福と一日も早い復興を心よりお祈りいたします。

 前回に引き続きましてインドネシア大学編 第二弾。今回はインドネシア大学の学生についてご紹介したいと思います。ジャワガムランをやっていたこともあり、KEIKOの友人のほとんどが文化教養学部ジャワ語学科の学生。また活動範囲も文化教養学部近辺だったので若干偏った印象かもしれませんがご容赦を(^。-)-☆


UIのキャンパスにある湖。学生達の憩いの場となっています。後ろに見える建物はBalairung(講堂)。
ファミリーのつながりがとてもとても強いインドネシアでは学科自体が一つの家族のようなもので、ジャワ語学科の仲間は卒業生も含めてみな兄弟(笑)。前回お話した文化教養学部の学食Kansasにいると、在校生が同じ学科の卒業生や新入生を次々に紹介してくれます。「私の友達だから貴方の友達」という考え方はインドネシアでは常識。「この先二度と会わないかも・・・・(´〜`ヾ)」と思うような人にもバンバン紹介されます(笑)。

 また、インドネシアに住んでいた頃、自宅で開いた誕生日会に見知らぬ人(よくよく聞くと招待した友達のそのまた友達)が来ていてビックリしたり、また逆に、それほど親しくない先輩の結婚式に招待されたり・・・。慣れるまでは戸惑うことも多かったのですが、これも文化の違いなんですね。そんな新しい出会いの中でも毎回新鮮なのは新入生との交流!入学したてのインドネシアの大学生って本当にかわいいんです。(o^-^o)。目をきらきらさせながらキャーキャーはしゃいでいる彼らは日本の中学生の方がもっと大人びているのでは?と思えるほど見た目も振る舞いもまだ幼さを残している装いでその愛らしいことといったら表現のしようがないほど(笑)。

 大学にクマさんやウサギさんのTシャツを着てくる大学生は日本にはいませんよね(笑)。また、インドネシア人って骨格がきゃしゃな人が多いので余計幼く見えるのかも。私立の大学の学生はもっと今風で大人びていて華やかだとも聞きますが、インドネシア大学の学生達(特に文化教養学部)は本当にlucu(きゃわゆい)です(^o^)。

 そうそう。骨格と言えば、不思議なことにインドネシア人っていわゆる中肉中背ってあまりいないんですよね。すごーくきゃしゃ(kurus)か、太っている(gemuk)かどちらかなんですよ。私の友人達は正にこのツーパターンですね。ルパン三世のように細い男性と三倍くらいあるような福よかな女性のご夫婦やカップルも珍しくありません。インドネシアの場合は「gemuk=豊か」という発想なので、gemukという言葉に否定的な意味はなく、本人も気にしていない場合が大半です。彼らにとって太っているということはルックス面ではプラスでもマイナスでもないんですね。最近ではやせ薬やダイエット食品なども売っていますがそれは一部の金銭的に豊かな人々のためのもので、一般市民にはそれほど興味のあるものではないようです。

ジャワ学科の友人達。 Kansasにて。


陽気な友人 ウィスヌとアナン。Kansasにて。
 さてさて。話題を学生に戻しましょう(o ̄∀ ̄)ノ。

 一年ぶりに訪れたUIでの友人達とのおしゃべりのネタは万国共通、毎年恒例。そう。恋の悩みです。(*^o^*) 彼が冷たくなっただの、他に好きな人ができちゃっただの、恋に悩みはつきものですが、インドネシアの若者達には日本人にはまずあり得ない悩みもあります。それは宗教のこと。インドネシアでは宗教が違う者同士結婚することはできません。


 好きになった人がたまたま宗教の異なる人だった場合、どちらかが改宗しなければ結婚することはできないのです。宗教が生活の一部となっている彼らにとって「改宗」などほぼあり得ないこと。インドネシアではまだまだ「恋愛=結婚」という考えが強固ですから、結婚できないとわかっている人とつきあっても仕方がないのです。好きだから一緒にいたい。でも結婚することはできない・・・。話を聞きながら一緒に泣いてしまいました。。・°°・(>_<)・°°・。 話を聞いてあげるしかできないのがとてももどかしい・・・。彼らに祝福される恋愛が訪れることを影ながら祈ることしかできないKEIKOでした(ToT) 。



ジャワ学科の友人達とキャンパス内の
サッカーグラウンドにて。

改装前の旧kansasでの懐かしい写真。


まだまだお子ちゃまで甘えん坊な
エルウィン、メリサ、エスティ
 年末年始に訪れたKEIKOを囲んでのもっぱらの話題は「冬」。四季がなく、乾季と雨季で一年中暑いインドネシアで生まれ育った友人達にとって、とてもとても興味深いのが「冬」。「日本の北の方では気温が零下何十度まで下がることもあるんだよ」と話すとビックリ仰天\(@O@)/。陽気な友人Wisnu(ウィスヌ)の「それじゃぁ、学校に行くのに家を出た途端凍っちゃうよ。カキーンって。」という凍った様子の実演付きトークには大爆笑でした。

 夢見がちな瞳で「一度でいいから雪salju(サルジュ)を見てみたいなぁ。」と語る友人達に真っ白でやわらかな雪を見せてあげられたらいいのになぁとしみじみ思うKEIKOでした。

 三人そろって留年してしまった愛すべき親友三人娘が無事論文を仕上げられることを祈りつつ(笑)次号いよいよ里帰り編のしめくくり、NG編をお送りします。お楽しみに(^。-)-☆

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