KEIKOのとにかくインドネシア!
         Pokoknya Indonesia!

       Vol. 8 インドネシアへ里帰りするの巻
            ★ジャカルタ 新年編






 みなさまこんにちは。INJ インドネシア語講師KEIKOです。季節は春(^o^)。待ちに待った春\(o⌒∇⌒o)/ ♪。Negeri Sakura(桜の国)とインドネシア人に呼ばれる日本ですもの。桜は本当にきれいですよね。眺めているだけでココロがウキウキしますo(^o^o)(o^o^)o 。それでは爽やかな春風にのって、「ジャカルタ新年編」行ってみよぉぉぉ(*^-゚)vィェィ♪

 春風にのってといいながら新年編って冬に逆戻りかいっ(ノ`△´)ノ なんて突っ込んじゃいやぁんo(ToT)o 。ってなわけで気をとりなおして新年編。


ホテルやモールに飾られている大きなクリスマスツリーはクリスマスを過ぎても元旦まで飾られています。
 日本では「冬休み」「年末年始」といえば一大イベントですが、インドネシアでは特に大きなイベントではなく、そちらよりも宗教上のお祭りを盛大にお祝いします。例えばイスラム教であれば断食(Ramadanラマダン)明けの大祭Lebaran レバラン。これは日本で言うなら「盆・暮れ・正月がいっぺんに来た」ようなおめでたい日(=^0^=)。世界中のイスラム教徒がこの日を祝います。そしてキリスト教であればクリスマスイブ&クリスマス。キリスト教徒は教会で祈りを捧げた後、家族や大切な人と時間を過ごします。

  こういった宗教上のイベントを見ているとインドネシア人にとっていかに宗教が大切なものかが判るような気がします。インドネシア人の友人に、一般的な日本人はお正月は神社(神道)にお参りし、クリスマス(キリスト教)をお祝いし、亡くなったらお寺(仏教)に埋葬される、と話すと「Tidak masuk akal !(そんなこと考えられない!(>0<))」ととってもびっくりしますもの(´〜`ヾ) ぽりぽり・・・。


 そんなインドネシアでお正月を過ごしたKEIKOでしたが、日本と決定的に違うなぁと思うのは盛り上がりが「一点集中型」なこと。日本の場合「もういくつ寝るとお正月」と歌にもあるように数日前からお正月を楽しみに待ち、「三箇日」という言葉があるように1月3日くらいまではお正月ムードが続きますよね。しかしインドネシアでは盛り上がるのはまさに大晦日から元旦に変わるその数時間。そもそも年末年始休暇なるものは存在しないので大晦日まで仕事をし、元旦に新年をお祝いしたら1月2日からまた仕事。数日前から道端にインドネシアのお正月名物の紙をきれいにラッピングして作ったラッパ売りが現れ街中が少しずつお祭り気分になってはいくものの、割りとあっさりしています。しかぁぁぁし!!その代わりカウントダウンの盛り上がりはハンパじゃありません(≧ε≦)ノ 。大晦日の夕方になると、初日の出を見るためにアンチョールの港へ向かう車で道路は大渋滞。いつも渋滞しているジャカルタですが、その比ではありません。

 友人宅でバーベキュー年越しをする予定だったKEIKOも、友人が転んで怪我をし中止になったので初めてのホテルで年越しをすることに。外出先からホテルに戻ると、ホテルの正面入口に受け付けテーブルが出ており、着飾った人々が長蛇の列をつくっています。何かしらん?と列を横目にセキュリティチェック用のゲートへ向かうと、セキュリティのお兄さんに「腕輪持ってますか?」と聞かれました。なんのこっちゃ??と首をひねっていると「ホテルの宿泊客には配ってあるはずなんですけれど・・・」と。おぉぉ\(@O@)/。


ホテルに飾られてた氷の彫刻。きれいに2005-2006と彫られていました。
 そういえば「今夜はロビーでカウントダウンパーティをするので宿泊客はこの紙の腕輪を着けてください」という注意書きと供に配られていた紙で出来た細長い帯のようなものがありました!後からドアマンのお姉さんに聞いてみるとなんと!大晦日にカウントダウンパーティーが催されるホテルではホテルへ入るために入場券を購入する必要があるとのこと!こりゃまたビックリ\(@O@)/。 お金を払わないとロビーに入れないとは。ロビーで催されるカウントダウンや抽選会などなどへの参加料ってことらしい。一般客と宿泊客を区別するために宿泊客には「紙の腕輪」が配られたんですねぇ。なるほど。
 カウントダウンパーティの準備に追われているロビーを見ているとだんだん気分が高揚してきますo(^o^o)(o^o^)o 。カウントダウンパーティに参加するつもりはなかったKEIKOも、せっかくのこの盛り上がりに参加しない手はない!と一緒に盛り上がることにしました。24時が近づくにつれロビーは着飾った人々で溢れ、カウントダウンが行われるメインロビーにはステージに近づけないホドの人・人・人。配られた金色にラッピングされた紙のラッパと紙の帽子でKEIKOも気分はインドネシア人(⌒・⌒)ゞ 。        
カウントダウン時にかぶった帽子と紙ラッパ。とてもキレイで捨ててしまうのがもったいなぁい。
  
カウントダウンで浮かれまくっているKEIKO。ホテルのロビー中の人がこんな感じでした(笑)

 さぁ、いよいよ24時まであと30秒!否が応でも気分はヒートアップ!! 「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1 Selamat tahun baruぅぅぅぅぅ!」司会者のアナウンスと供に一斉に紙ラッパの音が鳴り響きます。まるで「この一瞬のために生きてきました!(≧ε≦)ノ 」と言わんばかりに老若男女のロビー中の人々が一心不乱に紙ラッパをふきまくります。負けじとKEIKOも頑張ってふきましたが、これがなかなか難しい(笑)。「プヒッ、プヒッ( ̄(∞) ̄) 」となんともしょぼい音。むきぃぃぃ(>0<)。練習しておけばよかったと悔しい思いに駆られながら必死で吹いているうちに見事な「プゥゥゥゥゥゥ」という音を奏でることができるようになりました。みんなで紙ラッパを吹いていると一緒に新年をお祝いしているという一体感を感じます。

 カウントダウンといえば、インドネシアでは同じ国内でありながら時差があります。日本時間を基準に考えると、東部(イリアン・ジャヤ、マルク諸島)は日本時間と同じ。中部(バリ島、スラウェシ島、カリマンタンなど)は日本時間マイナス1時間。そして西部(ジャワ島、スマトラ島など)は日本時間マイナス2時間となります。だからテレビのカウントダウン番組を観ていると、1時間ごとに3回カウントダウンがあります。「東部地域のみなさま。あけましておめでとうございま〜す。」1時間後に「中部地域のみなさま。あけましておめでとうございま〜す。」そして、更に1時間後に「西部地域のみなさま。あけましておめでとうございま〜す!」 同じインドネシア国民でありながら、少しだけ違う時間の流れの中で生活しているって考えると不思議ですね。ちょっと神秘的(o^-^o) 。

 今年はジャワ島での年明けだったので、2005年は時差の分だけ2時間長い1年だったんですね。そう考えるとちょっと不思議(^。-)-☆。この2006年が、KEIKOの大切な人々はもちろん、世界中の人々にとって幸せな一年であるといいなぁと祈りつつ、次号ジャカルタ インドネシア大学編につづく・・・・

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