コーネル大学の広大なキャンパス。
東南アジアプログラム主催の講演会
Brown Bag Lectureにて発表。 |
私はコーネル大学の客員研究員として、すでに6カ月が経ちました。所属は東南アジアプログラムで、そこではOom Ben (Benedict Anderson)の存在が大きいです。彼こそ真のインドネシア政治の学者です。何回もお会いしましたが、もちろんインドネシア語も達者で、冗談もよくおっしゃっています。いつも夏だけコーネルの町イサカ(Ithaca)で過ごして、冬になると東南アジアを回っているそうです。うらやましい限りの生き方ですが、生活は本当にシンプルライフそのものです。9月には東南アジアプログラム主催の講演会Brown
Bag LectureにTシャツのラフなスタイルでいらしていただきましたが、ご自宅もイサカの田舎にあります。私のアパートから20分くらいのところで、その途中に森林、山、畑の景色が多く見られます。このようなアメリカのよい場所で生活できたのは、アジア経済研究所長の白石隆先生、および慶應義塾大学の山本信人先生から、いろいろなアドバイスをいただいたからです。
私の研究室は3階のKahin Centerにありますが、Kahin Centerはインドネシア研究の第一人者として有名な故George McT
Kahinを記念して建てられた建物です。彼の多数の著書は大学のKroch Libraryに保管されています。Kroch Libraryは、おそらく世界で最もインドネシアの資料を収集している図書館でもあります。インドネシア関係といえば、コーネル大学が出版した英語・インドネシア語辞書が有名です。東南アジアプログラムに所属しているおかげで、英語を使わずにインドネシア語だけでも通じることが多いです。コーネルでは、私は「インドネシアの防災管理」、および「防災に関わる国際協力」のテーマを中心として研究を行っています。
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落差66メートルのTaughannock Falls。
キャンパスを含め、周囲は滝と湖など自然の宝庫。 |
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